クンダリニーの覚醒(当時の記録)
2010年、春の訪れを感じて間もないある日のことでした。
帰宅するため電車に乗って席に座っていました。
すると突然、体の中の根底辺りに何か物凄い力のエナジーの活動を感じました。
ゥアーー‼これは何??
それは暴発した火の玉のようでした。
高速回転している光のようにも感じました。
間もなく脊椎に沿って下腹部へ上がってきました。
このとき目前に体の細胞が大きく拡大されて映り、生々しい体内の長い長いトンネルのような管の中を光の玉が超高速スピードで昇っていくのが見えると同時に体で感じていました。
そのトンネルの距離は時間のようでした。
光の高速エレベーターがとてつもない距離と年月を超高速スピードで一気に昇っていく感覚です。
更に上へ、胃の辺りから胸まで達するときには圧力を感じていたので、
このままこの強力なエナジーが頭頂に昇り詰めたら!脳や血管も頭もろとも破裂して、、と、一瞬よぎりましたが、恐怖感はありませんでした。
このとき既に首から顔の半分まで達していて、今起こっているがまま次の瞬間!
頭頂のてっぺんの大きな蓋が 勢いよく「ポン!!」っと、大きな音を響かせて吹っ飛びました。
その様も音もシャンパンのコルクが飛ぶ音に似ていて、それは白っぽく平たい丸皿に似た頭頂の蓋に圧が掛かって勢いよく音を響かせて飛んだ瞬間、体の一部であるその蓋を眼で追いかけていました。
と同時に体がスーッと軽くなり、椅子からお尻が数センチ浮き上がっていて、重さや重力も感じられなくなっていました。
この感覚は何?何が起きているの?いったい何か起こっているの?と自分に問いかけました。
この間一駅から二駅くらいの間でした。
降りる駅に着き、この感覚のまま立ち上がりドアに向かって一歩二歩と歩き出すと、足の裏の床を踏む感覚がまるで感じられないのです。
足の裏が靴を感じることも、靴の底が床を踏む感覚もありません。
更に確かめるように前へと進みましたが、確実に体が宙に浮いてしまっていて重さも全く感じられません。
反対側のホームの改札へ向かうため階段を下りはじめると、周りの空気全体がほわ~~んとほんわりしてきて、柔らかく温かくなり、それに優しく包まれてとてもいい気持ちになりました。
連絡路を歩き階段を上がりはじめる頃には、わたしを包む周りの空気の一つ一つの微細な粒子が 愛 愛 愛……全て愛でできてるように感じました。
超微細なのに、それは目前に拡大されて見えていてはっきりとわかるのです。
とても幸せな気持ちになり、幸せの中に漂っていて、何か大きな愛に包まれていて、守られていて、心地よくて温か~いのです。
この時わたしは既に体も無くなっていて同化した中に、意識と感覚だけが“そこ”にありました。
ここは別の世界、別の次元、天界です。
まるで母なる宇宙の子宮の中にいるような、地球上では味わうことのできない至福の感覚のなかでわたしは漂っています。
その微細な粒子のエナジーは密度が濃くて柔らかいのですがしっかりはっきりしています。
これだ‼ と実感したと同時に、人間が暮らす地球上は泥沼に映りました。
柔らか~な薄い膜で覆われた愛の風船のようなものが、ときより触れてきて気持ちよ~いのです。
気が付くと階段を上がりきったところで改札に向かって歩いていました。
体の重さが全く感じられないので手や腕を見てみると、形の枠だけあって中は透明に近い状態で透けていて背景が見えました。
子供の頃テレビ映画で観た透明人間が、輪郭(線)だけのボディーで動いていたのを思い出しました。
この状態のまま改札を出て住まいに向かいました。
帰宅後も宙に浮いた状態で重さも感じられないまま、いつもの家事を済ませました。
それでも尚、現象は続いていました。
突然起きたこの体験に予備知識もなく、聞いたこともなく、わたしはこのまま天に昇ってしまうのではないか?と少し不安もよぎりました。
今起こっていることに頭では理解できないまま夜も更けてベッドに入ることにしました。
眠りについた後どうなってしまうのかはわかりませんが、全てお任せする他にわたしの選択の余地などありません。
至福のエナジーに包まれてリラックスしていたので直ぐに眠りにつきました。
目が覚めると朝になっていて、体は元に戻っていました。
その後も短期間に連続して数回、同じ様な体験が起こりました。
後にクンダリニーの覚醒だとわかりました。 ナーナ